今回は富士フイルムのミラーレスカメラであるX-T5を同じく富士フイルムのフィルムカメラ「写ルンです」のように使いたくてカスタマイズしました。
写ルンですのレンズ・フィルムの特徴
まずは写ルンですのカメラの特徴です。
X-T5をなるべく写ルンですに近づけていきます。
ISO:400 135フィルム
焦点距離:32mm プラスチックレンズ1枚
F値:10
シャッタースピード:1/140秒
焦点距離:1m~無限遠
内蔵(有効撮影距離:1m~3m) パイロットランプ付スライド式フラッシュスイッチ
X-T5「写ルンです」計画
X-T5を写ルンですのように使おうとした結果このようになりました。
まあコンパクトではないですね。。。
レンズ
銘匠光学 TTArtisan 25mm F2を選択しました。
35mm換算で37.5mmなので「写ルンです」よりも少し画角が狭いレンズです。
富士フイルム純正のXF18mm F2(35mm換算27mm相当)も検討しましたが、TTArtisanのレンズが安かったのでとりあえずこのレンズでやってみようということで25mm F2を使用しました。
ストロボ
Godoxのレトロストロボを使用しました。
純正のストロボは品薄が続いており、なかなか手に入らなさそうなので諦めました。。。
X-T5に装着するとなかなか存在感がありました。
Lux Juniorはそれほどコンパクトなストロボではないのでこの点はしょうがないですが、デザインなど含め結構好きです。
X-T5のカメラ設定
X-T5のカメラ設定です。
ISO:400
F値:8
シャッタースピード:1/160秒
焦点距離:1.5m
写るんですは35mmフィルムなのでF値は約一段絞りのF8に設定してみました。
ISOはフィルムと同様に400にしています。
焦点距離はレンズに記載のメモリの1.5mの位置に合わせました。
(※詳細はこの後に記載していますが、最終的にカメラ設定は上記から変更しています。)
カメラシミュレーションは「クラシックネガ」を使用しました。
ISOはオートにしておいた方が後々のRAW現像時に楽かなとは思ったのですが、ストロボがマニュアル発光のためISOオートで適正露出を確保してしまうと、その後のストロボ発光で写真が明るくなりすぎてしまうため、ISOも固定しています。
「X-T5写ルンです」を使って撮影
▲先ほどのカメラ条件で撮影しました。
日中に先ほどの設定だと明るすぎるようでした。
▲上の写真をRAW現像しました。
ハイライトを大幅に下げていますが、空の部分は完全に飛んだままですね。
▲当初予定のカメラ設定だと明るすぎるので、ISOを下げました(RAW撮影・無編集)。
F8の場合はこの程度までISOを下げておいた方が汎用性は高そうです。
▲RAW現像後
ブラック部を少し持ち上げています。
▲F16まで絞り込みました。
本来はF10やF11くらいにしたかったのですが、TTArtisan 25mm F2の絞りのメモリがF8の次がF16しかなかったので、F16を使用しています。
F16まで絞り込むことでピントの合う範囲が広がったため、無限遠もピント範囲に入っている状態の最短距離が1mだったのでピント距離は1mの位置まで修正しました。
ひなたであればこの設定がちょうど良く感じました。
色味は富士フイルムのフィルムシミュレーションの「クラシックネガ」をベースにシャドウ部に緑、ハイライト部にオレンジをそれぞれ若干加えています。
▲RAW現像時にハイライトは若干下げていますが、明るい色でも白飛びすることもなく撮影することができました。
▲少し暗い日影の場所ではF16だと暗く写ります。
この写真はRAW現像時に露出を約1段分上げています。
ストロボ使用
▲F16の設定の状態でストロボを発光させています。
ストロボの発光量はLux Juniorの1/8です。
まとめ
今回はX-T5を写ルンですのようにつかう方法を模索しました。
最終的なカメラの設定としては、
ストロボ使用時は、
ISO:400
シャッタースピード:1/120〜1/160秒(明るさにより微調整)
絞り:F16
焦点距離:1.5m
ストロボ発光:1/8〜1/4(明るさにより微調整)
ストロボ未使用時は、
ISO オート
シャッタースピード:1/120秒
絞り:F8
焦点距離:1.5m
この設定が良いかなというところに辿り着きました。
ただ、ストロボ有無で設定を変えるのは写ルンですっぽくないので、まだまだ色々と試してみて写ルンですに近づけていきたいです。