今回は富士フイルムのミラーレスカメラX-E4を、レンズ付きフィルムの「写ルンです」のように使いたくて色々と試行錯誤した結果を紹介します。
写ルンですのカメラスペック
以下が写ルンですの公称スペックになります。
今回はこの写ルンですをミラーレスカメラのX-E4で再現していきます。
使用レンズ
まず大事な点である使用レンズについてです。
写ルンですは35mmフィルムですので、APS-Cで32mmの焦点距離となるとおおよそ21.3mmのレンズになります。
ちょうど21mmのレンズというのがXマウントにはなく、18mmか23mmのレンズになります。
今回採用したレンズが七工匠 7Artisansの18mm F6.3 IIです。
このレンズはボディキャップレンズと名前がついているのですが、名前の通りボディーキャップ並みの薄さのレンズです。
また、このレンズは価格も安く、解像度高く写りすぎないところも選択した理由です。
使用ストロボ
写ルンですの特徴といえばフラッシュだと思います。
あの直当たりのフラッシュ光は写ルンですっぽさを高めてくれます。
X-E4はストロボを内蔵していないので外付けのストロボが必要になります。
後述するカメラ設定の都合上、X-E4と連動してTTL調光できるものが使い勝手が良いという判断になりました。
そこで、富士フイルムから発売されている純正のストロボの中で最も小型のEF-X8を採用しました。
見た目は。。。許してください。
X-E4のカメラ設定
次にX-E4のカメラ設定です。
今回、色々と検討した結果、最終的に以下の設定が今現在一番しっくりときています。
写ルンですのようにシャッタースピードの固定も検討したのですが、明暗差が大きい場合に使い勝手が悪くなるためオートを使用しています。
ISOが800の理由は後述するダイナミックレンジの設定を400%にするためと、ISO400だと曇り空や室内ですぐにシャッタースピードが足りなくなる(1/60秒を切る)ため、少し高めの設定にしています。
絞りは7Artisans 18mm F6.3 IIのshiborichigaF6.3で固定のためそのまま使っています。
また、ピントに関しては7Artisans 18mm F6.3 II で0.3m〜無限遠で調整ができるのですが、ピントリングの表記が両端の0.3mと∞しかないため、間のピント値に固定しづらいので無限遠にしています。
先ほど書いたストロボに関しては畳んだ状態だと発光せず、立ち上げるとTTL発光をしてくれます。
ストロボを立ち上げている際はシャッタースピードの下限は1/60秒になるため、これで露出はキープすることができます。
その他、カメラの設定です。
色味はフィルムシミュレーションに任せます。
なるべく広いダイナミックレンジを確保してほしいので「ダイナミックレンジ」の設定は400%にしています。
このダイナミックレンジ400%はISO500以上でないと働かないため、今回のカメラ設定をISO800にしたという経緯もあります。
撮影写真
ここからは上記の設定で撮影した写真を紹介していきます。
RAWで撮影した写真をそれぞれ少し現像しています。
全体的にシャドウ部にグリーンを、ハイライト部にオレンジを少したしています。
▲逆光で盛大にフレアが入りました。
ストロボあり
ここからはストロボ発光ありの写真です。
▲適正露出の設定で撮影したのですが、被写体が遠かったためかなり暗く写りました。
この写真でもRAW現像時に露出を+1程上げています。
▲全体的にストロボ発光時の写真が暗かったので露出補正を+1の状態にして撮影してみました。
これくらい強めのストロボを当てた方がらしくなりますかね???
まとめ
今回は富士フイルムのミラーレスカメラX-E4を写ルンですっぽくするための方法を紹介しました。
日中写真はなかなか良い感じになったのではないかと自負しています。
ストロボありの方はもう少し試行錯誤してみたいです。
この記事が参考になれば嬉しいです。