こんにちはSohouです。
先日購入した富士フイルムのミラーレス一眼カメラ・X-T5を約1ヶ月ほど使用してきたので、X-T5の良い点やイマイチな点を改めて紹介したいと思います。
X-T5を購入した時のファーストインプレッションは下の記事で記載しているので、こちらも併せてご覧ください。
X-T5の良い点
カメラのトータルサイズと重さの軽減
カメラを変更した一番の理由が重さ、大きさの軽量化だったので、この点はとても満足しています。
以前使っていたキヤノンのEOS R5よりもカメラ・レンズ共に小型になり、軽量化されたので長時間肩からカメラをかけていても苦にならなくなりました。
そのおかげで、長時間撮影することができるようになりました。
カメラ機材が軽くなることで、移動距離が増え、その分シャッターチャンスが増えると思っています。
また、カメラが軽量化されたことで、カメラストラップも細いタイプに変更したのでその点でも軽くなりました。
フイルムシミュレーションの色が良い
富士フイルムのカメラにはフイルムシミュレーションというフィルターがあります。
この中でも私は「クラッシッククローム」を気に入って使用しています。
このクラシッククロームの空の色などがかなり好みで、ビビットな色合いではなく落ち着いた色合いが良い感じです。
▲あまり彩度の高すぎる写真は苦手なのですが、クラシッククロームを使うと少しレトロな感じの写真になります。
バッテリーライフが長い
バッテリー一本で1日フルに撮影が可能です。
バッテリーが減ってきた時点でモバイルバッテリーを使った充電も可能ですので、一本あれば問題なく撮影ができます。
スチルと動画の切り替えスイッチ
カメラのシャッタースピードダイヤルと一緒にスチル撮影とムービー撮影の切り替えスイッチが搭載されています。
このスイッチのおかげでムービー撮影への切り替えも煩わしくなくなり、写真だけでなく動画も撮影するようになりました。
▲花火大会の時にX-T5で写真を撮りながら動画も撮影しました。
楽しくもあり、煩わしさもあるダイヤルシステム
X-T5の大きな特徴として、シャッタースピード、ISO、絞り、露出補正全てに独立したダイヤルが搭載されています。
このダイヤルでそれぞれの値を調整するのが、写真を撮っているという感じがして楽しいです。
しかし一方で、スナップなど素早くシャッタースピードを調整したい時に、シャッタースピードダイヤルだと調整に時間がかかって煩わしいと思う場面もありました。
▲シャッタースピードの調整ダイヤルは30, 60, 125と大まかな刻みになっています。
そのため、シャッタースピードの微調整はシャッタースピードの調整ダイヤルで大まかな値を選択した後、背面の右側にある調整ダイヤルで微調整を行う必要があります。
背面の微調整ダイヤルではシャッタースピードの上限と下限が決まっているため(例えばシャッタースピードを125のダイヤルに合わせていると背面の調整ダイヤルで調整できるシャッタースピードは1/80〜1/200になります)、日陰から日向に出る時のような明暗差が大きい場合の調整が少し煩わしいです。
グリップは意外と握りやすい
X-S20のようにもっと深いグリップの方が良いかなと思っていましたがX-T5の浅めのグリップも慣れれば握りやすいです。
高画素
高画素機は私にとってはかなり恩恵を与えてくれています。
先日花火を撮影した時などは、花火の打ち上げ場所が2ヶ所あったので、広角で撮影しておいて後からトリミングで切り取るといったことを行いました。
この場合でも高画素機の場合は画素数が十分に確保されるので、積極的にトリミングができます。
▲上:トリミング前の写真(オリジナル)、下:トリミング後の写真
ここまで大胆にトリミングをすることができるのは高画素機のおかげです。
手ぶれ補正
めちゃめちゃ強力かと言われるとどうなのかといったところですが、1/10秒程度なら撮影可能だと思います。
X-T5のイマイチな点
ダイナミックレンジはフルサイズに劣る
物理的にセンサーサイズが違うのでしょうがないですが、明暗の激しい写真を撮ったときのハイライトまたはシャドウ部の上限(白潰れ・黒潰れ)がフルサイズ機に比べると狭い感じがします。
写真現像時に EOS R5のときにはもう少しゆとりがあった感じがしました。
AF速度
AFが合うスピードは体感ですが少し遅いのでは?と感じています。
普段動き物を撮影することはほとんどないのですが、静物撮影時にもシャッター半押しからピントが合うまでのスピードはEOS R5の方が早かったかなという印象です。
一方で、動物などの被写体認識のスピードは速いという印象です。
ISO感度
こちらも物理的なセンサーサイズ差の違いがあるのでフルサイズ機と比べると酷ですが、高感度耐性は低いです(あくまでフルサイズと比べてですが)。
ノイズののりが早い印象です。
▲ISO3200になると空の部分などにノイズが目立ちます。
長時間露光
SDカードの性能のせいかもしれませんが、長時間露光撮影後のバッファータイムが長いです。
花火撮影で長時間露光を使った際に5秒程度までは次の撮影にすぐ入れたのですが、5秒以上での撮影になると撮影後に処理タイムが入りました。
この処理タイムが露光時間と同等の時間がかかったため10秒で撮影するとその後10秒間は撮影ができないという状態になってしまいます。
これだとどんどん上がる花火の次の撮影にすぐ入れなかったためストレスを感じました。
これはSDカードの書き込み時間の問題?なのかなと思うのですが、私が使っているSDカードはProgradeのコバルト(読み込み300MB/s、書き込み250MB/s)なのでかなり上位のSDカードではあります。
CFカードなどもっとスピードが出るカードが使えると解消するのかもしれません。。。
まとめ
今回は1ヶ月ほど使用したX-T5の使用感を紹介しました。
どうしても以前使っていたフルサイズのカメラと比較してしまうと物理的なセンサーサイズの差で制約を感じてしまいますが、ちょうど良いサイズ感と軽量な点が私にとっては最重要で、その分シャッターチャンスが増えると考えています。
この記事が参考になれば嬉しいです。