こんにちはSohouです。
富士フイルムのX-T5を使って感じた一番の良さは、カメラとレンズを合わせた荷物が軽くなり、長時間の撮影が楽になったことでした。
以前使っていたキヤノンのEOS R5と比べると、暗い場所での写りやAFなど、気になる違いもあります。それでも、旅行や街スナップを中心に撮る私には、持ち歩きやすさと写りのバランスが合っていると感じました。
今回は、購入直後から約半年までの使用感をまとめます。
※2023年7月・8月、2024年1月に公開したレビューをもとに、購入後約半年までの体験を整理した記事です。現在のファームウェアでの再検証ではありません。

使っていた機材と撮影のしかた
X-T5では旅行や街スナップを中心に撮影していました。動きの速い被写体を撮る機会は多くありません。
旅行ではXF16-80mm F4を一本で使うことが多く、街スナップではXF27mm F2.8やXF35mm F2などの単焦点レンズも使用しました。撮影した写真はRAW現像し、必要に応じてトリミングしています。
カメラだけでなく、荷物全体が軽くなった
X-T5に変えた一番の理由は、カメラ機材の大きさと重さでした。
購入当時に比較した組み合わせでは、EOS R5+RF24-105mm F4が1,438g、X-T5+XF16-80mm F4が997g。レンズ込みで約30%軽くなりました。
カメラを肩からかけたまま長時間歩いても、以前より重さが苦になりにくくなりました。機材が軽くなることで移動距離が増え、その分シャッターチャンスも増えると思っています。
単焦点のXF27mm F2.8を付けると、さらにコンパクトになります。

半年ほど使う間に、カメラを入れるインナーケースやストラップも小さく軽いものに変わりました。ボディだけの差以上に、荷物全体が軽くなったことを実感しています。
フィルムシミュレーションの色が好き
富士フイルムのフィルムシミュレーションでは、特にクラシッククロームとクラシックネガが気に入っています。
彩度が高すぎる写真はあまり好みではないので、クラシッククロームの落ち着いた色、特に空の色が好きです。

少しレトロな感じの色になります。

オートホワイトバランスも使いやすく感じました。普段はオートで撮り、現像時にも大きく調整することはそれほどありませんでした。
高画素のおかげでトリミングしやすい
X-T5は約4,020万画素なので、撮影後に構図を調整しやすいところも気に入っています。
撮影中には気付かなかった余計なものが四隅に写っていたり、家で見返して少し構図を変えたくなったりすることがあります。そういうときに、トリミングしても画素数に余裕があるのは助かります。
花火を撮ったときは打ち上げ場所が2か所あったので、広く撮ってから一部を切り取りました。


上がトリミング前、下がトリミング後です。単焦点レンズでスナップを撮るときにも、この余裕は使いやすいと感じました。
ダイヤル操作は楽しいけれど、急ぐと煩わしいことも
シャッタースピードやISO、対応レンズの絞りをそれぞれのダイヤルで動かす操作は、カメラで写真を撮っている感じがして楽しいです。
ISOをオートにしていても、露出補正ダイヤルでイメージしている明るさに調整できるところも便利でした。

一方で、1か月ほど使った頃には、シャッタースピードを素早く変えたい場面で煩わしさも感じました。
当時の使い方では、上面のダイヤルで大まかな速度を選び、背面のダイヤルで微調整していました。例えば上面を1/125秒にすると、背面で調整できた範囲は1/80〜1/200秒。日陰から日なたに出るような明暗差の大きい場面では、上面の操作も必要になりました。
これは当時の設定と操作方法での感想です。
グリップは浅めですが、慣れると意外と握りやすく感じました。
写真と動画を切り替えやすい
写真と動画を切り替えるスイッチも便利でした。切り替えが煩わしくないので、花火大会では写真だけでなく動画も撮影しました。
背面モニターは好みが分かれる
購入直後から気になったのは、背面モニターがチルト式だったことです。
私の場合は縦構図のローアングル撮影などでバリアングルを便利に使っていたので、バリアングルの方が好みでした。この点ではX-S20と迷いました。
比較した理由は、X-T5とX-S20を比較した記事にまとめています。
AFはEOS R5と違いを感じたが、スナップでは慣れた
購入直後と1か月時点では、以前のEOS R5に比べてピントが合うまで少し時間がかかるように感じました。測定した結果ではなく、使ったときの体感です。
1か月時点では、動物などの被写体認識は速いという印象もありました。認識する速さと、ピントが合うまでの感触は分けて考えています。
半年ほど使った時点では、慣れたこともあり、AFの速度はあまり気にならなくなりました。動き物を撮る機会が多くない私の使い方では満足しています。
瞳AFも便利でした。サングラスをかけていても目の位置を認識したのは驚きでした。

暗所のノイズと、明暗差の大きい場面は気になる
高感度のノイズ
暗い場所でISO感度を上げたときのノイズは、以前のEOS R5より気になりました。
購入直後に撮ったISO10000の写真では、かなりノイズを感じました。

1か月レビューでは、ISO3200でも空の部分のノイズが目立つと感じた写真があります。

16mm、1/4秒、F4.0、ISO3200。
半年時点の私の感覚では、ノイズを気にするならISO1600程度までに抑えたいところでした。ただ、スナップではノイズが入った写真も好きなので、ISO12800まで上げて撮ることもありました。
この数字は私の撮影と見方での感想で、使える感度の一律の上限ではありません。詳しい条件と作例は、水族館での暗所撮影の記事にまとめています。
RAW現像で明るさを調整できる余裕
明暗差が大きい場所では、以前のEOS R5よりもハイライトやシャドウを調整できる余裕が少ないように感じました。
EOS R5ではRAWで撮っておけば現像でかなり調整できていましたが、X-T5ではモニターのハイライト警告を見ることが多くなり、撮影時に明るさを細かく調整するようになりました。
手ぶれ補正の実例
1か月レビューでは、広角16mm・1/10秒で撮った写真を掲載しました。

16mm、1/10秒、F4.0、ISO4000。
当時は1/10秒程度なら撮影できそうだと感じました。ここでは実際に掲載した一例として紹介します。
バッテリーは持つが、一日使うなら休憩中の充電も
バッテリーについては、使っている間に少し評価が変わりました。
1か月時点では「一本で一日フルに撮影できる」と感じていました。半年時点では、一日フルに使うには若干心もとなく、休憩中のUSB充電を組み合わせれば一日使える、という感想になりました。
それぞれの撮影枚数や動画の使用時間を揃えて比較したわけではないので、単純にバッテリーが劣化したという話ではありません。
USB-Cで充電できるので、ほかの機器とケーブルを共用しやすく、専用の充電器を持ち歩かずに済むところは便利でした。
花火の長時間露光では待ち時間があった
1か月ほど使った頃、花火を長時間露光で撮影した際に、次の撮影に移れない待ち時間がありました。
当時は5秒程度までなら続けて撮れましたが、それより長くすると撮影後に処理が入り、10秒露光すると、その後も10秒ほど撮れない状態でした。次々に上がる花火を続けて撮れないことが気になりました。
当時使っていたカードはProGradeのCOBALTでした。記事ではSDカードの速度が関係するのかと考えていましたが、原因は確認できていません。ここは当時の撮影で起きたこととして残しています。
レンズによって写りの印象も違う
旅行でよく使ったXF16-80mm F4は、一本で広い範囲を撮れる便利さが気に入っています。ただ、X-T5で使ったときの解像感は、私には少し控えめに感じられました。
一方、XF35mm F2は解像感が高く感じられ、このレンズを使ってから単焦点の楽しさが分かってきた気がします。
また、Mマウントのマニュアルレンズを付けて撮ることもありました。ダイヤルで露出を合わせ、自分でピントを合わせる感覚が、X-T5の操作とよく合うと感じています。
MFのピント合わせを補助する機能もあり、オートフォーカスとは違った楽しみ方ができました。
購入直後に撮った作例
ここからは、購入直後のレビューに掲載した作例です。











半年使って、私に合っていたところ
X-T5は、旅行や街スナップを中心に、荷物を軽くしながら写真を撮りたい私には合っているカメラでした。
高感度のノイズやAF、背面モニターには好みや使い方による違いがありました。それでも、カメラを持ち出しやすくなり、ダイヤル操作やフィルムシミュレーションを楽しめたことが、半年使って感じた良さです。

