旅行では、できればレンズを一本にして持ち歩きたいと思うことがあります。私も旅行でレンズ交換を減らしたいときには、XF16-80mm F4を使っていました。
ただ、一本で撮るといっても、広い景色を撮りたいのか、遠くの被写体を大きく写したいのかで、必要なレンズは変わります。
この記事では、XF16-80mm、XF18-120mm、XF18-135mm、TAMRON 17-70mm、TAMRON 18-300mmの5本を比較します。
Xマウントのすべてのズームレンズを網羅した一覧ではなく、旅行での一本運用を考えるための比較です。
実際の使用感はXF16-80mm、作例はレンタルしたTAMRON 17-70mmの記録を紹介します。
ほかの3本は仕様から考えた選択肢として掲載しています。
一本で撮るなら、広角側と望遠側を先に考える
景色や建物を広く入れたい場合は、広角側から見ていくと選びやすくなります。
この5本ではXF16-80mmが16mm、TAMRON 17-70mmが17mm、そのほかは18mmからです。
同じ位置から撮るなら、焦点距離の短いほうが広い範囲を写せます。
反対に、遠くの被写体を大きく写したいなら望遠側が重要です。
70mmまでで足りるのか、120〜135mmまで欲しいのか、300mmまで必要なのか。
普段撮っている写真を見返すと、どちらを優先したいか考えやすいと思います。
今回はズーム倍率だけで分類せず、広角から使えるレンズを比較します。
広角を別のレンズで補い、望遠撮影を中心に考える場合は、Xマウントの望遠レンズ記事を参考にしてください。
5本の焦点距離・明るさ・大きさを比較
数値は2026年9月12日にメーカー公式情報で確認した、富士フイルムXマウント用の仕様です。長さはレンズ先端からマウント面まで。伸びるレンズは広角側の長さを載せています。質量はメーカー公表の概数です。
| レンズ | 35mm判換算の焦点距離 | 開放F値 | 長さ | 質量 |
|---|---|---|---|---|
| XF16-80mmF4 R OIS WR | 24–122mm | F4 | 88.9mm | 440g |
| XF18-120mmF4 LM PZ WR | 27–183mm | F4 | 123.5mm | 460g |
| XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR | 27–206mm | F3.5–5.6 | 97.8mm | 490g |
| TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD | 25.5–105mm | F2.8 | 119.6mm | 530g |
| TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD | 27–450mm | F3.5–6.3 | 125.8mm | 620g |
換算焦点距離は各社の公式表記を採用しています。
富士フイルム3本の質量はキャップ・フードを含みません。TAMRONはマウントによって寸法や質量が異なるため、購入時も「富士フイルムXマウント用」を確認してください。
仕様の出典:XF16-80mm、XF18-120mm、XF18-135mm、TAMRON 17-70mm、TAMRON 18-300mm。
TAMRONの換算焦点距離はそれぞれの17-70mm製品紹介・18-300mm製品紹介を参照しています。
旅行で使っていたXF16-80mm F4
私がXF16-80mmを旅行に持ち出してよかったと感じたのは、広角側と持ち運びやすさです。
風景を撮るときには広角側が役立ち、レンズの長さが短いところも便利でした。
この5本の中では最も軽く、広角側も広いレンズです。遠くの被写体を大きく写す力は18-300mmほどありませんが、景色から日常のスナップまでを一本で撮りたい場合の候補になります。
全域F4なので、ズームしても開放F値は変わりません。
実際の写りや使用感は、XF16-80mm F4のレビューにまとめています。
F2.8を優先するならTAMRON 17-70mm
TAMRON 17-70mmは、この5本では唯一のF2.8通しです。望遠側は70mmまでですが、明るさを優先したい場合の候補になります。
XF16-80mmと比べると90g重く、レンズも長めです。
持ち歩く大きさとF2.8のどちらを優先するかが、選ぶときのポイントになると思います。これらは仕様を比べた判断です。
私はこのレンズをGOOPASSでレンタルし、2024年2月17日にX-T5と組み合わせて池上梅園のライトアップを撮影しました。
そのときの写真は、TAMRON 17-70mmで撮った池上梅園の作例に載せています。
望遠側を広げたいときの3本
ここからの3本は、この比較では使用レビューではなく、公式仕様をもとに違いを整理しています。
XF18-120mm F4は、F4通しと電動ズームに注目
XF16-80mmより望遠側が長く、F4を保ったままズームできるレンズです。
重さは460gでXF16-80mmとの差は20gですが、全長は123.5mmあります。
特徴は、電動ズームと、ズームしても全長が変わらない構造です。写真に加えて動画も撮る場合は、ズームの操作方法まで含めて比較したいレンズです。
手動ズームと同じ感覚で使えるとは限らないので、操作の好みは実機で確かめたいところです。メーカーの製品紹介
XF18-135mmは、収納時の長さと望遠側を比較
XF18-135mmは望遠側が135mmまであり、広角側での長さは97.8mmです。XF18-120mmより短く収まりますが、望遠側では158mmまで伸びます。
開放F値は広角側のF3.5から望遠側のF5.6へ変わります。
F4通しのXF18-120mmとは、収納時の長さ・ズームの操作・望遠側の明るさを見比べることになります。公式仕様
TAMRON 18-300mmは、一本で遠くまで写したい場合に
この5本で最も望遠側が長いのはTAMRON 18-300mmです。
広角の景色を撮ったあと、そのまま遠くの被写体を大きく写す、といった使い方を考えられます。
一方で質量は620g。XF16-80mmより180g重くなります。レンズ交換を減らせる範囲の広さと、持ち歩く重さをどう考えるかで選択が変わりそうです。
高倍率でどんなシチュエーションでも撮りたいという人にはおすすめですが、レンズが大きめなので常に持ち運べるかという点がポイントになります。メーカーの製品紹介
撮りたい範囲と、持って歩ける大きさで選ぶ
私が旅行で使っていたXF16-80mmは、広角側と持ち運びやすさが気に入っていました。
今回の5本では、そこを基準に、F2.8が欲しければ17-70mm、望遠側をもっと使いたければ18-120mm・18-135mm・18-300mm、と比べていくと違いが分かりやすくなります。18-120mmなら電動ズームの操作感も選ぶ要素になります。
レンズを一本に絞るときは、使える焦点距離の広さだけでなく、一日持って歩く大きさも考えたいですね。自分がよく撮る写真に必要な範囲を見て、無理なく持ち出せる組み合わせを探してみてください。

