こんにちは、Sohouです。
クレジットカード選びの中で「1枚にまとめたい」というシンプルな選択肢を目指す方には、ラグジュアリーカード(Luxury Card)は一つの答えになるかもしれません。
最近、私自身がラグジュアリーカードを申し込みました。
この記事では、ラグジュアリーカードが「ミニマルなクレジットカード」である理由や、そのメリット・デメリットについて解説します。
カードを1枚にまとめる理由
まず、複数のクレジットカードを使い分けるのは、スマートとは言えません。
特に、店舗や用途によってカードを切り替えるのは煩雑ですし、いちいち、この店ではこのカードみたいなことを覚えておくのも大変です。
そんなとき、「1枚ですべてを完結させる」という選択肢は、ミニマリスト的な価値観にぴったりです。
ミニマルなクレジットカードとしての条件
1枚にまとめる理想のカードには、以下のような条件が必要だと考えています。
- 決済ブランド: 国内外で幅広く使えるブランド。
- チャージでのポイント付与: モバイルSuicaやコード決済のチャージに対応していること。
- 特典のシンプルさ: 過度な利用条件や複雑なルールがないこと。
- 投資積立の対応: クレジットカードで投資信託積立ができると良い。
- 付帯特典: プライオリティ・パスやグルメ特典などがあると生活が更に充実
順番にみていきます。
決済ブランド
クレジットカードを持っていてもお店側が対応していなければ意味がありません。
JCB、アメックス、ダイナースカードといった決済ブランドの場合、日本国内でも使用できない店舗がたまにあります。
また、海外でも上記決済ブランドは使用できない場面が出てきます。
その点、VISAとマスターカードはクレジットカードが使える店舗では基本的に使えるので、VISA又はマスターカードが決済ブランドとしては優秀だと思います。
チャージでのポイント付与
モバイルSuicaやコード決済のチャージに対応していることも重要です。
最近は公共交通でもクレジットカードのタッチ決済で改札ができるものも出てきてはいますが、基本的にはSuicaなどの交通系ICカードになります。
また、個人の店舗ではクレジットカード支払いに対応しておらず、PayPayなどのコード決済のみの対応という店舗も多くあります。
そのため、これらの交通系ICやコード決済へのチャージに対応しているクレジットカードが望ましく、さらに言えばこれらのチャージでもポイント付与対象であればなおさら良いと考えます。
特典のシンプルさと使いやすさ
クレジットカードのポイント還元には、例えば100万円以上の利用で〜ポイント付与といった、いわゆる修行系のクレジットカードがあります。
たしかにポイントが増えるのは嬉しいですが、そのために無駄遣いするのは本末転倒です。
このような条件がなく、高還元率のカードが良いです。
また、貯まったポイントの使い勝手も重要なポイントです。
せっかくポイントが貯まっても使い勝手が悪いものだと、そのポイントを使うために余計な手間がかかってしまうこともあります。
クレジットカードの利用額からのキャッシュバックなどが最も使い勝手が良いと思います。
投信積立の対応
こちらは必須条件ではありませんが、投資信託のクレジットカード積立でポイントが付与されるとなお良いです。
付帯特典
こちらも必須条件ではありませんが、プライオリティ・パスやグルメ特典があると生活に彩りが加わります。
ポイントの付与条件などというものは考えないのが究極的にミニマルな思考だとは思いますが、ポイントが貯まるなら貯まってくれた方が嬉しいので、なるべくポイント付与範囲が広いカードを選ぶという考えに至りました。
これらを考えると、ラグジュアリーカードは非常に魅力的です。
ラグジュアリーカードのメリット
- 決済ブランドがMasterCard
ラグジュアリーカードの決済ブランドはMasterCardです。
マスターカードは国内外での普及率が高く、日本国内のクレジットカードが利用できる店舗でマスターカードが利用不可の店舗はほぼありません。
また、海外でもVisaと同様の店舗カバーが期待できるため、旅先でも安心して使えます。
JCBやAmerican Expressは対応店舗が少ない場合があるため、これらに比べるとミニマルな選択肢として優れています。
- チャージでポイント付与
多くのクレジットカードでは、モバイルSuicaや◯◯Pay決済へのチャージでポイントが付与されないケースがあります。
モバイルSuicaなどの交通系ICで定期券を買っている方などはかなり大きなポイント差になってしまうので、わざわざ交通系ICの決済用にViewカードを作るといった方もいらっしゃると思います。
しかし、ラグジュアリーカードはこれらのチャージでもポイント付与対象。
モバイルSuicaやau Payなどを利用する際もお得です。
- シンプルなポイントプログラム
ラグジュアリーカードのポイント還元率は1%で、ものすごく高還元というわけではないですが、最低限はクリアしている水準です。
さらにシンプルなのは、年間利用額に応じたボーナスのような複雑なルールがないことです。
「年間100万円利用でボーナスポイント〜ポイント」といったカードだと、無理に100万円を達成しようとついつい必要のないものまで買ってしまいます。
無理に目標を設定する必要がないため、自分のペースで利用でき、シンプルさを追求したい人にぴったりです。
貯まったポイントは1pt=1円として月々のクレジットカード利用額のキャッシュバックに充当することが可能です。
また、キャッシュバック以外にもJALやANAのマイルに交換することや、dポイントやアマゾンギフトカードなどのポイントや電子ギフトに交換することも可能となっており、ポイントの使い勝手は非常に高いと言えます。
- 積立投信でポイント付与
SBI証券での投資信託積立でのポイントにも対応しています。
これにより、毎月の積立でポイントが貯まり、日常の資産形成をサポートしてくれる点もミニマリストに嬉しい要素です。
SBI新生銀行が必要になる点が少し手間になる可能性があります。
- 付帯特典が充実
ラグジュアリーカードは年会費が高い分、様々な付帯特典があります。
- プライオリティ・パス: 世界中の空港ラウンジが利用可能。さらに家族カードにも発行できるため、夫婦や家族で旅行する際にも便利です。
- グルメ特典: 一部のレストランではコース料理2名分の予約で1名分が無料になるなどの特別な優待が受けられ、ちょっとした贅沢を楽しめます。
ラグジュアリーカードのデメリット
ここまでラグジュアリーカードの様々なメリットを紹介してきましたが、もちろん、完璧なカードというわけではありません。
以下の点には注意が必要です。
- 家族カードの費用が高い
家族カードの年会費が高額である点はネックです。
ゴールドカードやプラチナカードでは家族カードが無料という場合も多いのですが、ラグジュアリーカードは有料となっています。
金属製カードであるため、製造コストが高いことが影響しているのかもしれません。
その分と言ってはなんですが、家族カード会員でもプライオリティ・パスの発行に対応しています。
- 金属製カード特有の使い勝手
カード自体が金属製で高級感がある一方、古い決済端末では利用できないケースがあります。
この場合、モバイル決済など代替手段を用意する必要があります。
- 旅行保険の保証額が不十分
海外旅行保険の障害疾病補償額が300万円と、プラチナレベルのカードとしてはやや物足りない水準です。
特に頻繁に海外旅行をする人にとっては、この点が気になるかもしれません。
まとめ
ラグジュアリーカードは、ポイントプログラムや決済ブランド、付帯特典の観点から、クレジットカードを「1枚で完結」させたい方にとって非常に有力な選択肢です。
一方で、家族カードのコストや金属製カードならではの制約、海外旅行保険の不足など、いくつかの課題もあります。
カードが何らかの理由で使えない場合のリスク管理としてサブでもう一枚カードを持って、デメリットを補填するのも一案です。
ミニマリスト的な観点で見ると、ラグジュアリーカードはシンプルなポイントプログラムと幅広い利用先で、日常生活や旅行を支える1枚と言えると思います。