東京駅の丸の内側から、行幸通り、KITTE、東京国際フォーラムへ。
夕方から夜にかけて撮った写真を紹介します。
赤レンガの駅舎、かつての郵便局舎を生かした商業施設、旧都庁の跡地に建てられた建物。
近い場所にありながら、それぞれ違う歴史を持っています。
赤レンガの東京駅丸の内駅舎

東京駅が開業したのは1914年。
丸の内駅舎は建築家の辰野金吾氏が設計しました。
今の姿を見ると、開業当時からずっとこの形だったようにも思えます。
実際には、1945年の空襲で3階部分と南北のドームが失われ、戦後は2階建ての姿で長く使われていました。
残っていた部分を保存しながら創建時の形に復原する工事が進められ、2012年に現在の姿になりました。

駅舎の前に広がる丸の内駅前広場も、2017年に整備を終えた場所です。
赤レンガの建物だけでなく、その前から駅を眺める空間も、街の変化の中でつくられてきました。
行幸通りから駅前のビルを眺める

東京駅の丸の内中央口から皇居の方へ伸びるのが行幸通りです。
読み方は「ぎょうこうどおり」と「みゆきどおり」の両方が使われ、正式な道路名は「東京都道404号皇居前東京停車場線」。
中央の道路は普段、車の通行が制限されています。
皇室行事や外国大使の信任状捧呈式のときには、東京駅から皇居へ向かう馬車列が通る道になります。

行幸通りから駅前のビルを見上げると、低く横に伸びる駅舎とはまた違う丸の内の姿が見えます。
旧郵便局舎を生かしたKITTE

東京駅の丸の内南口に近いKITTEは、かつて東京中央郵便局があった場所にあります。
1931年に完成した旧局舎の一部を保存・再生し、新しい建物と組み合わせてつくられました。
商業施設のKITTEが開業したのは2013年です。
建物の中央には、大きな吹き抜けがあります。
駅舎のように創建時の外観を復原する方法とは違い、郵便局だった建物の一部を残しながら、新しい使い方を加えた場所です。

6階の屋上庭園「KITTEガーデン」からは、丸の内駅舎を見渡せます。
地上では正面から見ていた駅舎も、ここでは屋根や駅前広場を含めた形で眺めることができます。

駅舎とは反対側に目を向けると、高層ビルが並ぶ景色に変わります。
同じ屋上から、赤レンガの駅舎と現在の丸の内の街並みを見比べられるのも、この場所の面白さです。
東京国際フォーラムのガラス棟

東京国際フォーラムがあるのは、かつて東京都庁があった場所です。
都庁が新宿へ移る計画とともに、丸の内に会議や催事のための施設をつくる構想が進み、1997年に開館しました。
設計は、国際公開コンペで選ばれたラファエル・ヴィニオリ氏によるものです。
ガラス棟は、複数のホールをつなぐロビーの役割も担っています。
建物の内部を歩きながら、屋根を支える構造まで見上げられる空間です。
撮影機材
今回はInsta360 Luna Ultraで撮影しました。
夜景撮影のためかなりシャッタースピードは遅いのですが(1/100s〜1/14s)、物理ジンバルのおかげでブレなく撮影することができました。
東京駅から丸の内を歩いて
東京駅の丸の内駅舎は、残っていた部分を保存して創建時の姿に復原した建物。
KITTEは旧郵便局舎の一部を生かした施設で、東京国際フォーラムは旧都庁の跡地に建てられました。
東京駅の近くを歩くだけでも、街の歴史の残し方は一つではないことがわかります。
写真を撮った場所の背景を知ると、次に丸の内を歩くときの見方も少し変わりそうですね。

