こんにちはSohouです。
標高3,000メートル級の北アルプスを貫く、立山黒部アルペンルート。
長野県と富山県をつなぐこのルートは、ケーブルカーやロープウェイ、トロリーバスなどを乗り継いで移動する特別な観光道です。
今回、長野駅を出発し、扇沢から黒部ダム、そして室堂、立山まで立山黒部アルペンルートを縦断してきました。
立山黒部アルペンルートとは
立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県を結ぶ、北アルプスを横断する山岳観光ルートです。
このルートは、気軽に標高3,000m級の山々や壮大な自然景観を楽しむことができる、観光地となっています。
長野県の扇沢から富山県の立山までを結ぶ総距離37.2km、最大高低差は1,975mのルートで、複数の交通手段を組み合わせて移動します。これにはケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス、そしてバスが含まれ、壮大な風景を楽しみながら快適に移動できるのが特徴です。
春先から初夏には20mにもなる雪の壁の「雪の大谷」やみくりが池、黒部ダムなど多くの見どころがあります。
https://www.alpen-route.com/index.php
長野から立山へのルート選択の理由
立山黒部アルペンルートは富山側から入るルートと長野側から入るルートの2つがありますが、今回は長野から立山・富山方面へ抜けるルートを選択しました。
今回は1泊2日での旅行だったのですが、2日目に立山三山の縦走登山を予定しており、2日目はスケジュールがタイトで逆に1日目の予定が比較的詰まっていなかったので、1日目に黒部ダムを堪能できるルートにしました。
旅行の計画と準備(旅行日程、必要な持ち物な
旅行日程
1日目:東京出発→長野駅→扇沢→黒部ダム→大観峰→室堂→室堂宿泊
2日目:立山三山縦走登山→室堂→立山→富山駅→東京駅
持ち物
東京駅から長野駅・そして扇沢へ
まずは新幹線に乗って東京駅から長野駅まで。
長野駅からはバスで扇沢まで向かいました。
長野駅から扇沢まで直通のバスが出ているので、この時間に合わせると楽です。
バスの切符はバス内でも支払いが可能ですが、長野駅のJRのみどりの窓口に自動券売機がありました。
バスで扇沢までは約100分です。
関電トンネル電気バス
扇沢からは電気バスに乗ります。
この関電トンネルは関西電力が黒部ダムを建設する際に資材搬入を行うために掘られたトンネルです。
トンネルは赤沢岳をぶち抜いて黒部ダムまで約6.1キロあります。
今ではバスで約16分で黒部ダムまで行けますが、このトンネルの掘削工事時にはかなりの年月と苦労がかかり、また、多くの犠牲を伴った過去があります。
黒部ダム建設時の物語は映画や小説にもなっているので興味があればこちらも見てください。
黒部ダム
圧巻のサイズ
黒部ダム横のダムレストハウスで昼食を食べました。
今回食べたのはダムカレーです。
黒部ダムをイメージしたカレーになっています。
グリーンカレーでとても辛いというわけではなかったですが美味しかったです。
黒部湖とケーブルカー・ロープウェイで大観峰へ
黒部ダムから歩いて、次はケーブルカーに搭乗しました。
この黒部ケーブルカーは全線で地下を走る珍しいケーブルカーです。
立山ロープウェイ
黒部平から大観峰まではロープウェイに乗ります。
立山ロープウェイの特徴は駅と駅の間に一本も支柱がない点です。
駅間をロープだけで結んでいます。
大観峰から室堂へ
立山黒部アルペンルート内の室堂と大観峰を結ぶ 「立山トンネルトロリーバス」は 現在日本に唯一残るトロリーバスです。
2024年をもってこのトロリーバスの運行は終了します。
今後は電気バスとなるようです。
トロリーバスは「バス」と呼ばれますが、実は「電車」の仲間です。
普通のバスのようにタイヤで走行し、 運転操作もハンドルを使用しますが、電車線から電力の供給を受けて走り、正式名称は「無軌条電車」で、 法律上も「鉄道」に分類されているユニークな乗り物です。
室堂
室堂ターミナルからさまざまな山にアクセスすることができます。
登山をしなくてもみくりが池など散策することができます。
みくりが池温泉
今回宿泊したのは室堂にある「みくりが池温泉」です。
名前の通り温泉がある宿泊施設で、標高2,410メートルという高地に位置する日本一高所にある温泉宿です。
宿泊の予約はネットからおこないました。
かなり先まで予約が埋まっていることもあるので早めに予約をいれるのが良いと思います。
シングルルームもあるのですが、今回は空いていなかったため、男女共用ドミトリー8人部屋を予約していました。
敷布団用のシーツはありましたが、枕・掛け布団などのシーツはついていなかったので気になる人はシュラフシーツなどを持っていくのも一案かもしれません。
温泉
宿泊施設の名前の通り温泉があります。
泉質は単純酸性泉です。
硫黄の香りがし、乳白色のお湯で、温泉に入ったときはしっとりと肌にまとわりつく感じの温泉でとても気持ちが良かったです。
屋内風呂だけですが、窓が大きく、窓からは地獄谷が見えます。
http://www.mikuri.com/spa.html
宿泊者はチェックアウトの当日も16:00まで無料で温泉に入れるのが嬉しいです。
立山登山後に温泉に入って帰ることもできます。
夕食
夕食はメニューも豊富で豪華でした。
追加注文も可能で、今回は白エビの唐揚げを注文しました。
白エビの唐揚げを頼んだのでせっかくならと富山の地酒「立山」をいただきました。
キリッとした味で料理にも合いました。
就寝
次の日の朝が早いこともあり、21時過ぎには皆さん就寝されていました。
私も21時ごろにはベッドに入りました。
他の人と相部屋だったので寝るときにはノイズキャンセリングイヤホンをつけて寝たのですが、途中で耳が痛くなり目を覚ましてしまいました。
イヤホンなしで寝ようとすると他の人のいびきがうるさくてなかなか寝付けなかったりと眠りの質はあまりよくありませんでした。
今後、相部屋の場合は耳の痛くならない耳栓などの対策が必要だと感じました。。。
朝食
朝食はバイキング形式でメニューも豊富でした。
2日目: 立山登山
朝ご飯を食べた後は早々に登山へ出発しました。
この日は幸運にも天気がかなり良かったです。
登山の詳細は別記事で書いているので興味があればそちらも見ていただけると嬉しいです。
室堂から立山駅へ
立山高原バス
定期便ではなく臨時便に乗車しました。
バスの車内では高原バス沿線の観光情報を車内のモニターで説明してくれていました。
私は登山の疲れで爆睡していましたが…笑
立山ケーブルカー
立山駅まではケーブルカーに乗ります。
このケーブルカーの特徴は荷台が取り付けられている点です。
この荷台を使って立山高原バスの車両を運んだり、黒部ダム建設時の資材を運んだりしたそうです。
富山地方鉄道
特急電車に間に合ったので特急に乗車
富山までは特急料金400円が追加で必要でした。
旅行を振り返って
絶景が続く立山黒部アルペンルート。
3000m級の山々が続く景色は格別です。
四季折々で異なる景色を見せてくれるので別の季節にも行ってみたいですね。
まとめ
今回は長野から入る立山黒部アルペンルートの旅を紹介しました。
日帰りだと慌ただしくなってしまうのでぜひ1泊2日などでじっくり楽しんでもらえればと思います。